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再会のヨロコビ

昨日、今日と続けて十数年ぶりに友だちと再会しました。
昨日会ったのは小学校と中学校の同級生で、
今日会ったのは笠間時代の友だち。
そして偶然にも二人とも現在福岡県在住なのです。

昨日会った同級生は小学校の頃のクラスメート。
小学校の高学年から中学生になってからの数年間、
他の友だちと3人で英語を習っていました。
先生が我が家に家庭教師のようにやって来て
みんなで集まって英語を教わっていたのです。
中学生になってからは英語の他に同じ塾にも通っていて
いつも私が彼女の家に迎えに行き、一緒に通ったものでした。
そして学校や塾だけでなくお互いの家にもよく遊びに行きました。

ある時期本当によく一緒にいた友だちなのですが
高校生になってからはあまり会うこともなくなり
連絡を取ることもほとんどなくなっていきました。
彼女が結婚して福岡に引っ越してしまってからは
物理的に遠く離れたこともありますます会う機会はなくなりました。
最後に会ったのは十数年前の同級生の結婚式の二次会。
たまたま里帰りしてたそうなのですが
その時もゆっくりと話した記憶はありません。

そんな彼女と再会を果たすことになったのは、
私たちが結婚したことを同級生経由で実家のお母さんから聞いて
このHPに辿り着きメールをくれたことから始まりました。
私と夫は中学の同級生なのでその二人が結婚する!(しかも今頃!)
という知らせに驚いたのだと思います。
そしてとても懐かしく思ってくれたようで
結婚のお祝いメールを送ってくれました。

そのメールの中に
「そう言えば小学校で陶器クラブに一緒に入ってたなあ、
 はまちょに小さな鳥の焼き物をもらったっけ、実家にまだあるかな?」
という一文があり驚いてしまいました。
まったく記憶がないのですが彼女が言うのだから間違いありません。
(なんでこんな大事なこと憶えてないんだろうか?)
自分でもすっかり忘れていた自分に出会うみたいで
そのメールを本当にうれしく読みました。
そして何度かメールをやりとりしてからしばらく経った頃
ちょうど里帰りするという知らせをもらい会うことが出来ました。

自分の中に未だに小学生の女の子が住んでいるというか、
その時の自分とつながっているのをしみじみと感じました。
昔話だけでなくお互いの近況など、話は尽きず楽しい時間となりました。
多感な時期に一緒にいた時間の濃密さと心の距離感というのは
思っているよりもずっと深く自分の中に刻み込まれているのかもしれません。

そしてもう一つの再会のお話。
今日再会したのはちょうど葉山のARAHABAKIで個展中の石原稔久さん。
石原くんは私が笠間にいた頃に笠間の陶芸家の先生の弟子をしていて
仲よしの友だちの弟弟子(おとうとでし)に当たりました。
私が笠間を離れるちょっと前から話すようになり
ものすごく親しく交流していたというわけではないのですが
何か共感出来るというか近しく感じる存在でした。
私が笠間から東京に帰る前にみんなが開いてくれた送別会で
石原くんが歌ってくれたTHE BLUE HEARTSの「人にやさしく」が
とにかくものすごく心に残っていて今でも忘れられません。
あの時の石原くんの「ガンバレ!」というエールが
当時、不安でいっぱいだった私をどれだけ力づけたかわかりません。
まるで真っ暗闇に放り出されるような気分だだった私は
歌ってもらいながら号泣でした。
こんな歌詞でした。
 
 人は誰でも くじけそうになるもの
 ああ 僕だって今だって
 叫ばなければ やり切れない思いを
 ああ 大切に捨てないで
 人にやさしく
 してもらえないんだね
 僕が言ってやる
 でっかい声で言ってやる
 ガンバレって言ってやる 
 聞こえるかい ガンバレ!

そんな石原くんが故郷の福岡に帰って焼き物を続けていて
がんばっていることは人づてに聞いていました。
最近は関東のあちこちで展覧会をしていることも知っており
写真でその作品を見てとても心惹かれていました。
あたたかくとても存在感のある作品をぜひ実際に見てみたい!
とずっと思いながらも機会を逸し続けていたのですが
今日はようやく石原くんの作品のみならず本人にも会うことが出来ました。

冒頭の写真は今回の個展のDM作品でもあるクマ。
クマや鳥や人形などの他にも造形的にとてもおもしろい花器や蓋物、
普段使いのポットやカップなどの器たちが並んでいました。
すべて手捻りで作っているという作品はどれもやさしくあたたかみがあり
素朴でありながら強さも感じるものばかりでした。

前回の日記で書いたように、作品には人柄が現れます。
石原くんの作品もまた、石原くんのようなのかもしれないなぁと感じます。
遊び心がありながら真面目で、しなやかな繊細さの中に強さがある。
そしてやさしくあたたかい。
私との再会に本当に驚き、そして喜んでくれた彼の笑顔は
十数年前とまったく変わりませんでした。

人はどれだけ距離が離れていても
会わない時間がどれだけ流れていても
また巡り会える時が来ることがあるのだなぁと
しみじみと二つの再会を喜んだ私です。
今度は私がちかちゃんと石原くんに会いに
福岡に遊びに行こう!と秘かに心に誓いました。


石原稔久 個展『はば』
3月27日(土)〜4月3日(土)11:00~18:00




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