photo
<< 2009 to 2010 | main | 飛び入りました! >>
出さなかったお礼状
 

去年の夏の個展が終わってからお礼状を出そうと
下書きしたままの文章をパソコンの中にずっと放置していて
すっかりその存在すら忘れておりました。
先日それを見つけたものの
「今更出せないよなぁ」という気持ちと
「でもこの気持ちを出来れば伝えたい」という気持ちが
どちらも同じくらいあったので
とりあえずはまた放置したのですが
「そうだ!日記に載せれば見てくれる人もいるかもしれない!」
と思い至りました。
というわけで以下はそのお礼状の文章です。
来ていただいたみなさま、今更ながら本当にありがとうございました!


先日はGallery Bar Kajimaでの個展にお越し下さり

ありがとうございました。

私にとってはちょうど10回目となる個展を

初めて個展のオファーを下さった加島さんのギャラリーでやることは

自分にとっての「ある時代の一区切り」のような機会になりました。

原点に立ち返るような、自分を振り返るような体験であったと同時に

作家としてどこに向かえばよいのかという迷いやもがきがありました。

どうしたらいいかわからないままに手が作るもの、

今回はただそれにまかせる以外にやりようがなかったのですが

それ故に出来上がった作品たちはなんだか脱力していました。

今までのように「とにかく一生懸命、力一杯作る」という時代が終わって

「力を抜いて力を出す」という私にとっての「新しい時代がやって来る」

ということを感じさせてくれるような展示となりました。

まだその狭間にあって自分自身が満足いくものではありませんでしたが

今まで力一杯頑張って来た自分を心から

「よく頑張ったね」とねぎらいたい気持ちです。

そしてよくも悪くも今の自分が現れていた今回の展覧会で

私の作品が私に教えてくれたことは

「あるがままでいい」

ということでした。

自分以上のものになれるわけもないのに背伸びをして

自分を大きく見せたがることはもうやめてもいい、

そんなことでした。


これからの私とその作品がどうなっていくのか

私自身もわからないことですが、だからこそ楽しみでもあります。

これからもあたたかく見守っていただければ幸いです。

本当にありがとうございました。


2009年8月吉日


濱田陽子

| - | 00:16 | - | - |